おひとりさまの終活

生涯未婚・配偶者死別・離別(ボツイチ・バツイチ)・子供無し・内縁関係なし

おひとりさまの終活 ポイント

  • 1
    遺言状の作成⇒遺言執行者の決める
  • 2
    任意後見契約を結ぶ⇒任意後見人を選ぶ
  • 死後の事務委任⇒死後の業務を委託する人を決める。

おひとりさまが置かれている制度上の問題

おひとりさまが抱える制度上の問題は血縁社会の日本、結婚しない、子供も産まないのは非国民と罵られ、不公平さを人一番感じているおひとりさまへ、暮らしにくい社会にあって、漫然と待っていては、何も代わりません。社会制度の整うのを待つのではなく、自らおひとりさまが暮らしやすい社会環境をご一緒に整えていきませんか。おひとりさまが暮らしにくい社会をおひとりさま同士が互いに共助、自助の気持ちで支えあう社会の創造を目指してます。「悠縁」という血縁でも地縁でもないお互いが尊重し協力し合う新しい縁です。

よくある質問・疑問

終活を始められない最大の理由をご一緒に考えてみましょう

  • 遺言執行者、任意後見人、死後の事務委任を誰に頼んだらよいか判らない
  • 終末期医療 延命治療 尊厳死を決められない
  • 生命保険の受取人を決められない
  • の死後の年金の受取人を遺言で指定できるのか
  • 遺産や大切な物をどうしたらよいか判らない

一筋縄ではいかないおひとりさまの終活 

数年前までは考えられなかった、週刊誌や新聞の終活特集(長寿が一つの要因)
  • 遺言が無いと三等親までがいないおひとりさまの不動産は国庫没収の危険
  • 医療機関の最大の心配は医療費と遺体の引受先。
  • 死後受け取る年金は遺言では指定できない、ただただ、血族、親族でなければならない。

だまされないか不安

おひとりさま支援の最大のネックは、預託金トラブルです。
弁護士、司法書士、行政書士等の士業や公益法人、NPO、親兄弟親族による預託金トラブル。最もよく知られるのが2016年2月の公益財団法人ライフ協会の破綻です。会員から集めた預託金の約8億8000万円について、そのうち2億7000万円を事業資金に流用、負債総額は約12億円の見通しです。毎日新聞2016年3月18日によると 高齢者から集めた預託金を流用した公益財団法人「日本ライフ協会」(東京都港区、浜田健士代表)について、内閣府は18日、公益認定を取り消した。内閣府による公益認定の取り消しは他に2例あるが、いずれも法人自らが取り消しを申請しており、法人側から申請のないまま内閣府が認定を取り消すのは今回が初めて。

国の制度にあらがってもしかた無いと諦めなければならないのか。

差別され不公平でも国の制度で決められているならと諦める。その最たるのが、死亡後の年金の支払先。死後、最後の年金は血族関係が証明された血族にしか支払われない不合理。最後まで面倒を見てくれた人への支払いに充てたくても、第三者の他人には支払い拒否され、あきらめる。

既に崩壊している血縁関係に縋らなければならないのか。

崩壊が始まっている血縁社会。血縁に頼らず第三者との信頼構築が未熟な社会。どの端的に示すのが多くの政治家の意識。三代にわたって暮らす社会と安倍サンは総理時代提案してますが、それは現実をあまりにも知らない無知なお坊ちゃん思考です。生涯未婚率の増加の具体的な現状の創造に欠ける政治家。

財産が減ることが不安で、できるなら増やしたい

財産を減らしたくないという防衛本能が働き、おひとりさまの老後のくらしを円滑に進めるために必要な費用負担を避ける傾向がある。自分のための費用であっても負担したくないという意識。

費用を負担したくない⇒ただほど高い物は無いという格言を思い出してください。

 

入院、施設、賃貸住宅入居に身許引き受け等を第三者が行う場合、法的根拠が必要になり、法的根拠の一つが任意後見制度です。

任意後見制度と、遺言執行人、死後の事務処理の契約がおひとりさまには必要です

日本は血縁社会です。制度上も意識の上でも血縁重視です。

孤族、孤立死、孤独死は家族のいる人達の上から目線で哀れみから発する言葉です。

一人一人が人格をもって尊重される社会にはほど遠い中で、おひとりさまの支援は将来にわたって必要とされる重要な支援です。それは私自身が生涯未婚、子供無しだから痛いほど身にしみて判ります。日本社会は全てが家族を一単位で考え社会の仕組みが作られてますので、おひとり様には不平等な社会です。血縁主義の社会にあって、おひとりさまが何かあった時安心して暮らすためには任意後見制度による終活支援が現状最も有効な手段です。

家族主義から個人尊重社会を創造しないとこれから益々増えるおひとりさまの最期は悲惨な状況です。 多くのおひとりさまが最期までを安心して第三者に頼めない理由は、もしかしたら欺されているのかもという言う不安が心を大きく支配しているからです。確かに昨年(2016年)にはおひとりさまの最期を支援する公益法人が破産して、多くの契約者の預託金が行方知れずになりました。預託金を安心して預けられるシステムは何か色々検討してますが、なかなか難しいのが現状です。病院、施設等ではご遺体は親族又は身許引受人(第三者の場合は公正証書による契約の存在)でないと引き渡されません。

任意後見制度は元気で暮らしている今、判断や自分で行動が出来なくなったとき、どう暮らすか、看取りについて考え、支援をする制度です。

遺言執行者は遺言に従い残された財産を整理します。死後の事務委任も含めて依頼する場合と、死後の事務委任は別途にする場合とありますが、併せて依頼することをお薦めします。

死後の事務委任は死んだときの葬儀(火葬)、埋葬、残された契約や生活雑貨の処分の支援です。

おひとりさまと在宅介護

特別養護老人ホームの待機高齢者が52万4千人にのぼることが発表されました。待機高齢者は経済的余裕のある人は有料老人ホーム等に入居しますが、それ以外は在宅介護に頼ることになります。今でも老人ホームや特養がもてはやされます、日常のことがご自分でできなくなった方には大変助かります。

しかし自立度の高い、歩けて、食べられて、オムツの世話にならない高齢者には寮生活のように食事、入浴等様々なことが時間で決められて窮屈です。それなら在宅で介護サービスを利用し、自由気ままに暮らす方法もあります。

実際、在宅介護になれば、家族がいる方はいいですが、おひとりさまはどんな状況になるでしょうか。

介護度によりますが、日中、デイサービスに行かないと、ヘルパーがいない時間はほとんど一人で生活することになります。

そんなとき、テレビがお友達です。そんな家ではテレビが大音量でついていることも多々ありますよ。

経済的に裕福でも、汚れた衣服で着替えが用意できない。

デイサービスの送り出しで、ご利用者の着替えの洋服を持って行きます。90代男性ですが、認知症で後見人がいて貯金もあり余るほどあります。でも、必要な洋服を誰も買えません。指示する人が不在しているためです。後見人はお金の管理が重要で生活環境の質については全く無頓着です。半袖のポロシャツ、半ズボンが2着しかないため、洗濯中だと仕方なく長袖シャツ、長ズボンを持って行きます。

後見人がいても、日常生活で必要な洋服を購入することまで支援されていないのが現実です。

では一体誰が毎日の生活全般の必要な手配をしてくれるのでしょうか、残念ですが手配してくれる人はいないも同然です。

後見人を判断力があるときに決めないで、認知症になり裁判所が後見人を決める法定後見になると、このような事が多く見られます。

 

遺産の行方

おひとりさまが意思表示をしていなかったら、遺された物は全て、まずは血縁者に、血縁者がいなければ国庫に

そんな血族というだけで受け取れてしまう不条理。配偶者控除をはじめとする諸々の施策からはじき出され納税だけはしてきたおひとりさまの財産を国や市町村の財政に機械的に組み込まれ、全くどう使われたか不明のままなんて納得いきますか。

これらに不条理を感じるなら、遺言書等で自分自身の意思を表明しなければならないのだ。

孤立、孤独死、何が悪い。

死後、何日も発見されないのは確かに周囲に大迷惑である。迷惑にならない様、安否確認を定期的にしてくれる人を決めれば問題は無いだろう。ひとりで地域の人間関係と一歩引いて生きるのが何故悪い。

生まれるときも、逝くときもひとり

ひとりで生まれ、ひとりで死んでいく。だが、誰かの助けがなければ生まれることも逝くこともできない。そのことをしっかりと心に留めて準備だけはしよう。終活は無意味という人、その人には家族がいるのだ。家族のいない、血縁に頼らないおひとりさまは、「終活は無駄」という世迷い言に惑わされてはいけない。

新しい縁

いろいろな生き方があって、家族の多様性を認める社会を希望する。血縁の繋がりだけで一括りにする社会は余りにも窮屈。養子縁組、里親、同性婚と血縁だけでない繋がり、そして一人ひとりが人間として自立する社会を私は悠縁社会として育んでいる。

 

何を遺すか?

生涯未婚、何を遺しますか?

死んで花実は咲かない

今、生きている時を大切にしたい。

終活を躊躇する理由

おひとりさまが最期踏み切れないのは預託金のトラブルへの不安。士業(弁護士、司法書士等)や公益法人だから大丈夫でしょうか。