がん検診、早期発見は無駄と主張する医療者もいますが、そうでしょうか。早期発見は手術による身体のダメージや抗がん剤治療の副作用を最も少なくして、回復を早めます。これは実体験です。
私は手術について辛かったことはほとんどありません。というより抗がん剤副作用がひどすぎて感じる暇もなかったのかもしれません。
抗がん剤治療の副作用は辛いです、ひたすら布団を被って我慢我慢と自分に言い聞かせてます。
でもそれを乗り越えるとがん摘出部分を小さくすることも可能です。
がんの標準療法は世界で裏付けを持って認められた治療法で、最低の治療ではありません。最も効果のある有効な治療です。しかしセンセーショナルな発言者の療法は多くの裏付け(エビデンス)があるわけではありません。その違いをしっかり認識しないとあとで取り返しのつかないことになります。実際私は乳がんの知人を代替療法で失いました。
他にもポリスティック療法もありますが私にはよくわかりません。
がんにならない方法など残念ながら確約できるものはない。だが早期発見することは可能です。
がんと診断されたときに迷わないように、健康な時にがんについて学ぶ、がん診断を受けてからの情報収集では遅い。なぜなら検査、治療までの時間はあまりない。次から次へと判断が必要でそのため十分な時間をかけていたら手遅れになる可能性もある。
日常迷い始めると判断できないタイプの人は、迷わない準備が必要。
がんと診断されたとき後悔しない納得のいく治療を受けるためにも、がんを学ぼう。
健康でがんなんて関係ないと思って安心できる今だから情報を読み比べ、最善の治療を考えることが出来る。
がんの学びの第一歩は有効な健康診断を受けること。
がん検診先は考えて選ぼう、侮ってはいけない、検診結果の誤通知だってある。
がんをわかったとき、治療方法や治療を受ける医療関係を決めるのは自分、でも決断するとき、ちょっと支えたり、受診時付き添ってほしいことありませんか。
入院時の保証人、入院準備を始め手術、抗がん剤の治療が始まったとき着替えや足りないものの購入等も困ることありますね。
でも一番困るのは退院したとき、入院前の生活に誰の手も借りずに戻れますか。夏の暑い日、蒸し風呂のような部屋に戻るのは辛いですね。今の医療制度では回復してくらしに困らないまでは入院できませんし、一人の家に戻るのは不安ですね。
国立がん研究センターと厚労省、経済産業省が主体となり調査を実施した。平成19年から20年に同センター中央病院を受診したがん患者約7000人のうち、70歳以上の高齢者約1500人が対象。がんの種類別に、抗がん剤による治療を中心に行った場合と、痛みを和らげる「緩和ケア」に重点を置いた場合とで、受診から死亡までの期間(生存期間)を比較した。その結果、主に肺がん▽大腸がん▽乳がん-で末期(ステージ4)の高齢患者の場合、抗がん剤治療の有無にかかわらず、生存率は同程度にとどまった。抗がん剤治療が明確な効果を示さない可能性があるという。例えば肺がんの場合、生存期間が40カ月以上のグループは抗がん剤治療を受けなかった患者のみだった。同様に75歳以上で見た場合、10カ月以上生存した人の割合は、抗がん剤治療を受けなかった患者の方が高く、生存期間も長かった。このため、肺がんでは抗がん剤治療は5年生存率に効果を示さない可能性があると指摘した。胃がんと肝がんについては高齢の患者数が少なく評価を見送った。政府は調査結果を基に、年齢や症状ごとに適切な治療を行うための診療プログラムの作成を図る方針。抗がん剤治療の副作用で苦しむ患者のQOL改善に役立てる考えだ。
2020年4月26日読売新聞からだCafeでも取り上げられているがが「外来がんリハビリ」の取り組みは遅れている。(保険適用外)私達はがんの痛みを和らげるレッスンを毎週火曜日開催している。少しでも退院後の生活が心地よくなることを願っている。
国立がん研究センターは、がん患者の5年後の生存率の最新推計を発表しました。
全ての部位のがんを合わせた生存率は62・1%。男女別では男性が59・1%、女性が66・0%。
2006~08年にがんと診断された患者が対象。都道府県単位で登録したデータを基に、精度の高い21府県の約64万人の情報を集計。
がんの部位別で生存率が高かったのは、甲状腺93・7%、皮膚92・4%、男性の前立腺97・5%、女性の乳房91・1%など。一方、膵臓(すいぞう)7・7%、胆のう・胆管22・5%、肺31・9%、肝臓32・6%は低い。
03~05年に診断された患者を対象とした前回(13年発表)は、全体で58・6%で、今回は3・5ポイント上昇。ただ、同センターは「前立腺や乳房など経過の良いがんが増えた影響が大きく、治療法の改善とは言えない」としています。
今年(2016年)がんに罹患する人は前年に比べて約2万8千例増加して101万200例となり、大腸、胃、肺などで罹患数が多い。またがんで死亡する人は前年に比べて約3千例増加して37万4千人となり、肺、大腸、胃などで多い。国立がん研究センターが15日に公表した「2016年のがん統計予測」から、上記が明らかになりました。
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2012年の1年間に我が国でがんと診断された症例数は前年に比べて約1万4000人増加の86万5238例で、男性50万3970例、女性36万1268例となった。人口10万対の年齢調整罹患率は前年に比べて0.2減少の365.6(男性447.8、女性305.0)となり、がんの罹患率増加に歯止めがかかった。
国立がん研究センター(国がん)は29日、このような推計値を公表しました。