乳がん標準治療は手術、抗がん剤、放射線治療です。

私は抗がん剤治療、手術、放射線治療という順番で実施されます。

 乳がん告知から手術まで自分でも不思議なくらい淡々と現実を受けとめてきました。

多くの女性が乳房摘出に悲哀を感じ術前には涙を流される姿をSNSや書籍で拝見してきましたが、自分自身は悲しいという感覚はありませんでした。

乳房再建はこれ以上身体にメスを入れる痛みに耐えられないので、がん治療で必要以上のことはしない、これが絶対条件でした。ただ乳房の豊かな方はバランスが崩れる痛みがあるとは伺っていましたが、入院して看護師の方に伺ってみると再建された方は痛みに苦しまれるとのことでした。

 抗がん剤副作用で末梢神経障害に苦しむ私にとって乳房再建を選択しなかったのは良かったと思ってます。

 

 

乳がん手術が終わって

 乳がん手術入院中の痛みは手術によるものではなくタキサン療法による末梢神経障害の痛みでした。術後の痛みは点滴、服薬の痛み止めでほとんど感じませんでした。ただ傷を押さえているパットをきつく閉められている痛みは結構苦しかったです。それより末梢神経の痛みだけがひたすら突き抜ける感じで夜もほとんど眠れず毎晩読書三昧でした。

それ以前からも薄々感じていたことですが、再発したら治療はせずに痛みの除去、最悪痛みのコントロールが厳しくなったらモルヒネが一番と悟りました。タキサン療法の副作用が酷くなったとき一度だけ腫瘍内科の主治医に再発したら抗がん剤治療は絶対受けませんと宣言したのは間違いではないという確信でした。