周術期乳がんタキサン療法 バクリタキセル集回投与療法

第7日 1週間の体調

良好:発熱、便秘、下痢、嘔吐、吐き気無し。

不良:口内炎、味覚異常、手足の指先のしびれ、痛み、倦怠感は日増しに憎悪の一途。

難儀:プルトップが開けられない、袋の開封、キーボードの誤操作、

抗がん剤治療中の今、ビール、ワイン等は全く受け付けないので飲んでいない。乳酸菌入りチュウハイが目にとまり飲んでみる、1缶目は苦く、その後飲む気にならずにいたが、最近美味しいと感じる。嗜好が大きく変わっているようだ。スパークリングワインは苦くて蜂蜜を溶いて飲んだが持ったないので、ビル同様しばらくお休み。

第6日

読売新聞・安心の設計「高齢者のがん」に治療に対する意識 医師と「溝」、家族の葛藤、ネットの「治療法の危うさ」が取り上げられている。家族のいることの良さもあるが葛藤もあり、おひとりさまとは異なる悩みで人間が相手だから尚大変。

私は全くと言って良いほどネットで検索はしていない。ネットは自分の都合の良い情報に走りがちで、抗がん剤副作用で心身共に疲弊していると縋りつきたくなるだろうから。

第5日

益々、手足の指先のしびれと痛みは増すばかり、そこに爪先の違和感も増進。口内炎も痛い。

物を掴んでいるつもりでも指先からはらはらと落ちて、床に散らかるのでテーブルの上で作業をするようにしている。始めて爪が剥がれるような痛みを感じる。

ひたすらひたすらあと30日、あと29日と抗がん剤治療最終日をカレンダー眺めながら、もう少しと自分に言い聞かせる。全く未知の傷みに翻弄される。

第4日

手足の痛みで気力がわかない一日で、ベットの上でごろごろしている。

膝から下が、思うようにならない、足が鉛になったようだ。

第3日

背中は保湿剤のおかげで腫れはグッと引いたが、手の届かないところは黒く皮膚の色が変質している。顔も保湿剤のおかげでかゆみは採れ腫れも徐々に引き始めている。

しかし今度は手足の指先しびれと痛みで夜殆ど眠れない、だから昼間新聞や本を読んでいるとウトウトしがちだ。

第2日

背中がヒリヒリするので合わせ鏡で見ると、真っ赤にイチゴのように腫れている、是も末梢神経障害なのだなあと、処方された保湿剤を塗ると、いっても背中の中央には手が届かない、こういう時ひとり暮らしは難儀だ。

ここ数日頭皮も痒い。

第1日

化学療法室の看護師に靴底が薄い靴を履いているから痛いのよ、底の厚いスニーカーを履かなければといわれる。こうやって決めつける看護師は多い。副作用で心身共にメタメタに疲弊している患者への言葉かと思う。

別の患者が看護師に「あなたと私は合わないのよ、だから他の看護師に変わると言えない。」と抗議していたが、その看護師も私に対応した看護師もいつも上から目線の不愉快感満載の対応で、私も出来れば避けたい。